【私の茶道具】生嶋花の白磁急須 − 丸井咲穂(Saho)
お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。
「生嶋花の白磁急須」 − 丸井咲穂(Saho)

ひと目見て心奪われ、我が家の茶席の主役となった陶芸家・生嶋花さんの白磁の急須。私が中国茶藝をはじめてから最初にお迎えした、大切な茶器です。
「お茶の時間を、日常から少し離れた特別なものにできる茶器が欲しいなあ」という私の願いをそのまま汲み取ってくれたようなこの茶器は、白磁に珠色の釉薬が施されています。植物を思わせる有機的なフォルムと、光を柔らかく包み込むような珠色のグラデーションは、お湯を注ぐと、その浮世離れした静謐な世界観が空間に広がって、日常のノイズを消し、瞑想空間も作り出してくれます。でもいざ使ってみると、驚くほど手に馴染み、お湯のキレも良い。
この急須でじっくりとお茶を淹れる特別なひとときが、今でも私の暮らしを支える大切なエネルギー源になっています。
丸井咲穂(Saho)
学生の頃に中国茶の奥深さに魅了され、各種資格を取得。神楽坂を拠点に定期的な茶会を催すほか、パティシエの菓子や工芸作家の器とともに、心ほどける特別な茶席をひらいている。 Instagram @_yue.18___
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