心にやさしい余白を生む。とりもと硝子店の器
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京都府京丹波町の緑深い山あいに工房を構える、とりもと硝子店。鳥本雄介さん・由弥(ゆや)さんご夫妻は、自然豊かな里山での暮らしを楽しみながら、手仕事のあたたかみが感じられる吹きガラス作品をひとつひとつ丁寧に生み出しています。
このたび、煎茶堂東京で、とりもと硝子店の作品のお取り扱いが始まります。今回は「蓋碗」「茶海」「筒コップ」をご紹介します。

とりもと硝子店では、硅砂や石灰、ソーダ灰など十数種類の原料を、成分を確かめながら丁寧に自家調合し、1300℃を超える高温でじっくりと熔かして、ガラスの作品をつくっています。
原料の組み合わせによって、輝きや強度、音の響きなどが微妙に変化し、なかでも澄んだ透明感を出すためには、不純物をいかに取り除くかが大切なのだそう。
おふたりは日々の制作では試行錯誤を重ねながら、素材と真摯に向き合い、ガラスの奥深さを探り続けています。
ふと手に取った瞬間、心にやさしさと豊かさを届けてくれる。そんな静かな魅力にあふれたガラス作品を、日常の風景に迎えてみませんか。
器の中でゆらぐ景色を眺める「蓋碗」

カジュアルに中国茶や台湾茶を楽しめる茶器「蓋碗」。蓋を少しずらして注ぎ口のように使えるため、急須の代わりとしても活躍し、またそのまま茶杯としてもお使いいただけます。
とりもと硝子店の「蓋碗」は、手吹きガラスならではの、ぽってりとしたシルエットがどこか愛らしく、そっと手に収まる佇まいが魅力です。

透明度の高いガラスを通して、茶葉の動きや立ちのぼる湯気まで美しく映し出されます。蓋碗の中に広がる、静かに移ろう景色を眺めながら、ゆったりとお茶の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

繊細に見えるガラス製の茶器ですが、耐熱ガラスを使用しているため、安心してお使いいただけます。
花のように開く茶葉を見つめる「茶海」

淹れたお茶をいったん注ぎ入れるための器「茶海」。茶葉の開き具合や抽出の時間によって、味わいに微妙な差が出る中国茶や台湾茶では、均一な濃さのお茶を各茶杯に注ぐために使われます。

とりもと硝子店の「茶海」は、きゅっとすぼまった注ぎ口が印象的。なだらかな曲線のくぼみに指が自然と添い、スッと手に収まります。使う人のことを思ってかたちづくられた、やさしさのある器です。

「茶海」は「透明」と「乳白」の2種類をご用意しています。
どちらも、ガラスの中で静かに広がる茶葉のようすが美しく、ただ見つめているだけで心が穏やかになるようなひとときを届けてくれます。「透明」は光の色を映し、「乳白色」はお茶の色合いをやわらかく引き立ててくれます。
ティーバッグで2〜3人分のお茶やハーブティーを淹れたり、ドレッシングを入れて食卓に並べたり、小さな花器にしてみたりと、自由度の高い器です。

光のゆらめきを感じる「筒コップ」

高さ7.5cmほどのストンとしたシルエットの「筒コップ」。波打つ模様や横筋は、手吹きガラスならではの味わいです。光を通すと、テーブルにゆらめく影が落ち、その美しさに思わず見入ってしまいます。

乳白色のガラスは、光の加減によってほんのりとピンクやイエロー、ブルーが浮かび上がり、まるで貝殻の内側のような、不思議な表情を見せてくれます。

お茶はもちろん、ジュースや日本酒、洋酒など、色や香りを味わいたいときにもどうぞ。口に運んで、ふぅ、と息をついたその瞬間、心の中にゆっくりと余白が広がっていくでしょう。

とりもと硝子店の作品
フードスタイリスト・鈴木愛











