食卓に、ひと匙の涼を─WASHIZUKA GLASS STUDIOスタイリングノート
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この「スタイリングノート」では、器が日常にどんなふうに溶け込むのか、ささやかな使い方のヒントをお届けします。
富山県のガラス作家・鷲塚貴紀さんによる「WASHIZUKA GLASS STUDIO」の器たちは、静かに、そして確かに暮らしの中に馴染んでいくもの。手に取った瞬間や、食卓に置かれたとき、その良さがじんわりと伝わってきます。
今回は、「rim plate」「chopsticks rest(二個入り)」「硝子杯」の3つを選び、夏の涼やかなシーンとともにご紹介していきます。

青みを帯びたグレーに、果物が映える

直径約195mmのリムプレートは、青みを含んだグレートーンが美しく、「チャコール」と名づけられたその色は、涼やかでいてどこかあたたかみもあります。

ガラスのプレートと聞くと、使いにくい印象を持つ方もいるかもしれません。でも、料理や果物を盛りつけたときに初めてわかるのが、この器の包容力。たとえば、桃や無花果、紫蘇を添えたサラダなど、瑞々しい食材をのせれば、器がすっと背景になり、素材の輪郭を美しく引き立ててくれます。

食卓に余白と透明感を与える一枚です。
ガラスに宿る、やさしい飴色

わずかにくぼんだ形状で、箸が心地よく収まる箸置き。透明感のあるガラスに、焼成による焼き色がほのかに施されており、光の加減によって表情が変化します。やわらかい飴色が食卓に温度感をもたらし、陶器や木の器とも自然になじみます。

主張しすぎないけれど、そこにあると空気が整うような、静かな存在感。ふたつ並んだ姿も美しく、来客用にもおすすめしたい小さなアイテムです。

ひと口に、涼と心を込めて

容量はおよそ30ml。小ぶりながら、細やかな造形に目を奪われるグラス。口元に施された三箇所の凹みが、上から見たとき花のような紋様を描きます。

冷茶を一杯、というよりは、“一口”を丁寧に味わうときに使いたい。そんな静かな時間のための器です。お茶の香りに集中できる小ささで、氷水で冷やした和紅茶や、軽やかな煎茶と好相性。

棚の上にそっと置いておくだけでも、空間が凛とするような存在感があります。

派手さのない器が、暮らしに残る理由
「平凡なガラスが生活には必要」と語る鷲塚さんの言葉には、器が暮らしの中で果たす役割を静かに問いかけるような強さがあります。
使ってみると、どんな料理にも馴染み、どんな空間にもなじんでいくと気がつきます。WASHIZUKA GLASS STUDIOの器たちは、暮らしに余白を与え、日々の景色をやわらかく変えてくれる存在です。

WASHIZUKA GLASS STUDIOの作品
フードスタイリスト・鈴木愛











