【私の茶道具】魚珠紫砂茶壺− 香水堂代表 村井香水
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お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。
「魚珠紫砂茶壺」− 香水堂代表 村井香水

中国茶か台湾茶か、その違いさえ右も左もわからなかった頃。一番初めに学んだ先生から購入したのが、この紫砂の茶壺です。魚のかたちをした蓋が愛らしく、この茶壺が自分の手元にやってきたことが、当時はとても嬉しく、幸せでした。
まだ手持ちの茶葉も少なかった頃、そのわずかな茶葉を入れては、先生が淹れてくださったお茶の味との違いに首をかしげていたことを思い出します。あれから十八年が経ち、今では私が教える立場になりました。この茶壺は、魚の口の部分が「気孔」になっているため、お茶を淹れる際にも熱さに戸惑うことがなく、見た目の愛らしさもあります。
とても使いやすい茶壺で、生徒さんたちにも親しまれています。「僕はね、中国茶に惚れてしまってね」そう嬉しそうに話してくださった先生の姿を、この茶壺に湯を注ぐたび、今でも思い出します。
香水堂代表 / 村井香水
| 香水堂代表。中国政府公認 高級茶藝師。福岡にて、中国茶・台湾茶教室を主宰。基本から上級までの内容を丁寧に教える。中国茶・台湾茶に関するセミナーも開催。 Instagram: @kousuido |











