〈 あの人の朝ごはん 〉02 記憶の中のシナモントースト − 料理家・麻生要一郎さん
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朝の時間をどう使うかで、その一日の全てが決まると言っても過言ではない気がするのです。そういえば、素敵なあの人はどんな朝の時間を過ごしているのだろう?
今回は、料理家・麻生要一郎さんの思い出に残る朝ごはんをご紹介。
記憶の中のシナモントースト

家業を継いでいた二十代の頃、考え事をしたりするときには、銀座にあったホテル西洋銀座へ逃げ込んでいたものです。朝食はいつも、ホテル内のフレンチレストラン「レペトワ」のシナモントーストと決めていました。
銀座の重厚なフレンチレストランの夜の華やかな余韻が残る中、丁寧にもてなされていただく朝食の時間は、特別な感じがしてとても心地良く感じられました。
中でもパンの焼き加減や、シナモンと砂糖の塩梅は絶妙でした。思い出しては自分で作ったり、どこかで食べてみたりするものの、やはりこのシナモントーストには叶わないのです。
ホテル西洋銀座が閉館してからもうずいぶん経ち、二度と食べられないからなのでしょうか。余計にあの味が恋しく思えるのです。
麻生要一郎(あそう・よういちろう)
1977年1月18日生まれ。茨城県水戸市出身。「毎日食べても飽きない家庭の味」をモットーにしたケータリングが話題に。雑誌への料理・レシピ提供、食や暮らしについてのエッセイ執筆を経て、初の著書『僕の献立―本日もお疲れ様でした』が好評発売中。
https://www.instagram.com/yoichiro_aso
次回は、ミルキーやカラフルな色合いの作品がときめきを誘う、ガラス作家・黒川登紀子さんの朝ごはんをご紹介します。











