とっておきのMYあんこ。vol.014 萬榮堂の〈八戸物語 国宝合掌土偶 人形焼〉- 吉森慎之介
あの人が愛するあんこと、あんこの思い出エピソード。月に一度更新予定。3ヶ月ごとに“あんこラバー”が変わります。様々な人が、その人生で記憶に残るあんこのお話をご紹介します。
今月のあんこラバー
吉森慎之介さん
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写真家。1992年生まれ、熊本県出身。各地の風景を訪ね、その土地の持つ背景や自然の事象に自身の心象を重ね、写真に収めている。 |
萬榮堂の〈八戸物語 国宝合掌土偶 人形焼〉

このユニークなお菓子と出会ったのは、某機内誌の撮影で⻘森県の八戶を訪れていたときのこと。国内に5体しかいない国宝土偶の一体「合掌土偶」を擁する是川縄文館、その取材の帰り道だった。
一介の縄文ファンとして展示ケースに齧りつき、質問を浴びせまくり、しっかりとその目(と勿論カメラ)に焼き付けた。家に帰り、早速キャッチーなお顔側からひとくち。優しい食感の生地に舌触り滑らかな紫芋あん、くるみの香りが口の中に広がった。くるみと言えば縄文時代に広く食べられていた主食のひとつ。現代人と縄文人、両方のトレンドをしっかり押さえているではないか!優れた技術と豊かな精神世界を持ち、一万年に渡って栄えた縄文文化。土偶に至ってはまだまだ解明されていない謎も多い。
時を超え、こんなに美味しいお菓子になっているとは、縄文人もさぞ驚いていることだろう。