〈 今月の表紙 〉変わりゆく幸運の象徴 - VOL.71(2025年3月発行号)
お茶の定期便『TOKYO TEA JOURNAL』の巻末『今月の表紙』をご紹介。毎月、イラストレーター・土居香桜里さんの素敵なイラストにちなんだ小話を掲載しています。
変わりゆく幸運の象徴

“棚ぼた” と、現代でも会話の中で自然に、しかも省略されて使われることわざ、「棚から牡丹餅」。
意味は、思いがけないところから労力を使わず幸運が舞い込んでくることですが、今だとカジュアルな意味合いで「ラッキーなことがあった」というトーンで使われているイメージがあります。
江戸時代は、砂糖が非常に貴重な贅沢品であり、かなか食べられなかったことから、牡丹餅が「幸運」の象徴としてことわざになったそう。
今なら、幸運の象徴として扱われる食べ物ってなんでしょう? なんでも手に入る世の中で、牡丹餅はもはや幸運の象徴ではないかもしれませんが、食べ物に感謝する心は変わらずに、大事にいただきたいものですね。
文=神まどか
イラスト=土居香桜里