今月のあんこラバー熊倉真次さん 奈良市でバウムクーヘン店「DERBÄR(デルベア)」を営む。素材に徹底的にこだわり、別立て製法で作られるバウムクーヘンは数年待ちの人気。 手練り五角堂あんこの〈黒あん〉全国の蕎麦屋を巡るのが趣味で、旅先の店で蕎麦をすする時間が何よりの楽しみだ。そんな中で出会ったのが、牛久にある「手造りそば季より」。名店・竹やぶで腕を磨いた店主が打つ蕎麦もさることながら、心を奪われたのは店で仕込む自家製の「手練り五角堂あんこ」だった。選び抜いた小豆を、なんと3日かけて炊き上げるという手のかけよう。芯までしっかりと甘みが入り、口にすればただ甘いだけじゃない、力強く濃厚な余韻が残る。自分もかき氷シロップを手づくりしているが、このあんこの存在感には敵わなかった。それまでは自家製あんこを使っていたが、以来、あんこは季よりに頼んでいる。コーヒーにあんこをひとさじ添えるだけで立派なデザートになるし、トーストにのせれば朝からとびきりのごちそうだ。蕎麦屋で出会った甘味が、今や自分に欠かせない存在になっている。このあんこ菓子に合いそうなお茶