とっておきのMYあんこ。vol.027 大阪屋の〈煉羊羹〉- 熊倉真次
あの人が愛するあんこと、あんこの思い出エピソード。月に一度更新予定。3ヶ月ごとに“あんこラバー”が変わります。様々な人が、その人生で記憶に残るあんこのお話をご紹介します。
今月のあんこラバー
熊倉真次さん
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奈良市でバウムクーヘン店「DERBÄR(デルベア)」を営む。素材に徹底的にこだわり、別立て製法で作られるバウムクーヘンは数年待ちの人気。 |
大阪屋の〈煉羊羹〉

青森で育ったけれど、大阪屋さんを知ったのは、大人になってからだった。
最初にいただいたのは職人さんが今でも一枚ずつ手作業で作る、小麦粉、砂糖、蕎麦粉を原料とした「竹流し」。
素朴なのにどこか繊細で、優美な佇まいに心を奪われた。何度か口にするうちにすっかり好きになったが、「羊羹」があると知ったのは2年前。青森に詳しいライターさんと飲んでいた時に、「あそこの羊羹はすばらしいよ」と教えてもらった。
そのうち送ると言われたものの、正直あまり期待せずにいて、忘れかけていた頃、ふいに一本の羊羹が届いた。断面には程よく小豆が散らされている。切った瞬間、とらやの「夜の梅」を思い出した。
でも、とらやほどきっちり練り上げているわけではなくて、少しやわらかく、でも芯はあって、美味しい。自分には、この練り加減がちょうどよく感じた。いつか、弘前に行ってお店を訪ねてみたい。
このあんこ菓子に合いそうなお茶