とっておきのMYあんこ。vol.031 高木屋の〈柴又餅〉- 近藤泰夫
あの人が愛するあんこと、あんこの思い出エピソード。月に一度更新予定。3ヶ月ごとに“あんこラバー”が変わります。様々な人が、その人生で記憶に残るあんこのお話をご紹介します。
今月のあんこラバー
近藤泰夫さん
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食のフォトグラファー・ディレクターとして活動しながら、オーツ菓子ブランド「ツバメオーブン」を展開。丁寧に作るグラノーラが人気を集める。 |
高木屋の〈柴又餅〉

幼いころ、祖母の隣に座り、眠くなりながらも一緒にテレビを観るのが好きだった。歌番組や映画をよく観たが、『男はつらいよ』が頻繁に放送されていた記憶がある。
舞台となった柴又の町を歩くと、名物の草だんごを扱う店がいくつも並び、店ごとに個性がある。食べ比べて好みを見つけるのは、あんこ好きにはたまらない。
私のお気に入りは、高木屋老舗の折詰の「草だんご」。ただひとつ難点を挙げるとすれば、日持ちがしないためについ一度に食べ過ぎてしまうことだ。その点、「柴又餅」は日持ちがするので、数日かけて少しずつ味わえるのがうれしい。
程よい甘さの、ぼてっとした食べ応えのあるあんこと、よもぎの風味がしっかりと感じられる草餅とのバランスは絶妙。餅が固くなってきたらリベイクすると美味しさがよみがえるのも気に入っている。翌朝やおやつの時間に「まだ柴又餅がある」と思い出すと、ふと心がほころぶ。
このあんこ菓子に合いそうなお茶