「窓辺の野花」vol.01/ヒメジョオン - TOKYO TEA JOURNAL 巻頭連載
道端や空き地、家の近くの植え込みなど、ふとした場所で目に入る季節の野花。
TOKYO TEA JOURNALの連載「窓辺の野花」では、そんな身近な草花をひとつ取り上げ、名前の由来や佇まいを、お茶の時間とともに見つめます。
vol.01/ヒメジョオン

この季節、道端で白い小花を見かけたら、たいていヒメジョオンだ。ハルジオンとかなり似ているけれど、春はハルジオン、夏はヒメジョオンで、別の花らしい。見分け方は茎を折ってみると早い。中が空洞ならハルジオン、詰まっていたらヒメジョオンだ。
漢字では「姫女苑」と書く。明治のころアメリカからやってきて、鉄道の線路沿いに広がったので「鉄道草」とも呼ばれた。最初は観賞用だったらしい。
冷たい水出し煎茶を一口飲んで、また窓の外を見る。よく見ると、細い花びらが放射状に広がって、繊細で美しい。踏まれそうな場所に生えていても、花だけはちゃんと上を向いている。特別な花ではないけれど、なんとなく、応援したくなる。
今おすすめの淹れ方
今の季節には、体の渇きを癒す、水出しのお茶がピッタリ。たっぷりの水と茶葉をボトルに注いで、冷蔵庫に一晩置いておくだけで完成します。渋みがほとんど出ず、後味さっぱり。煎茶はもちろん、烏龍茶や和紅茶もおすすめですよ。