とっておきのMYあんこ。vol.038 佐藤製菓の〈イモ当て〉- 神まどか
あの人が愛するあんこと、あんこの思い出エピソード。月に一度更新予定。3ヶ月ごとに“あんこラバー”が変わります。様々な人が、その人生で記憶に残るあんこのお話をご紹介します。
今月のあんこラバー
神まどかさん
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煎茶堂東京ディレクター/デザイナー。青森県生まれ。中国茶も好きで、茶器収集が趣味。好きなお茶は「002 香駿」。 |
佐藤製菓の〈イモ当て〉

「イモ当て」は、幼少期の記憶の中で最も心踊るあんこのおやつである。駄菓子屋に行くと、レジ横に並ぶくじ引きの中から必ずこれを選んでいた。ベージュの紙を3つめくり、裏に「親」とあれば大きいイモ、「子」なら小さいイモがもらえる。
このイモは、インゲン豆の生餡をさつまいもの断面に見立てたあんドーナツで、なめらかな餡と砂糖の甘さが、今でもたまらなく好きだ。子ばかりだとがっかりし、親が一つでも出ると鼻を膨らませて喜んだ。年末年始に箱で買ってもらえる時は、親戚でくじを回しながら楽しむ、特別な時間でもあった。
実は小学生の頃、くじがピンクの紙の下から少しはみ出しているものが親だと気づき、しばらく密かに“親狩り”をしていた。けれど今はもうその法則はなく、また昔のように、どれが親か睨めっこしながらめくっている。帰省するといまだに買ってしまう、幼少期の気持ちを思い出させるお菓子である。
このあんこ菓子に合いそうなお茶