わたしの茶道具「人の行為に溶け込み、自然に存在する茶器」グラフィックデザイナー/前島淳也さん
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お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。
グラフィックデザイナーの前島淳也さんの茶道具は、極限まで削ぎ落とされたデザインのグラスに、有機的なラインが気持ちいい茶碗。
その二極的なアイテムが持つそれぞれの魅力について伺いました。
人の行為に溶け込み、
自然に存在する茶器。

ジャスパー・モリソン氏によってデザインされたANDO'S GLASSは、どこか優雅な佇まいで、ゆったりとした余白のようなものを感じます。洗練されたフォルムが手に馴染み、長らく愛用していても飽きる事がありません。 設計者の叡智の蓄積により設計されている事は勿論ですが、職人の緻密で繊細な技術も感じる事が出来ます。サイズ違いもありお気に入りです。

もう一つはババグーリの小茶碗。これもこの茶碗に出会って十年近く経ちますが、歪みの形、色味が一つ一つ微妙に違う造形が美しく、気がつくと自宅に幾つも存在しています。友人にプレゼントしたり、自分でも複数所有しています。瓜やココナッツの実など自然の形を型取りして出来ている、ころんとした形に愛着がわきます。
茶道具は私にとってデザインのお手本の一つのような存在であり、どちらの器も、そこにある綺麗な現象や環境を、すっと掬い取るように、主観を引いて普遍のようなものに触れているように感じます。大切な事を再確認させてくれる茶道具です。
グラフィックデザイナー
前島淳也さん
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武蔵野美術大学卒業後、日本デザインセンターを経て独立。グラフィックデザインを基軸にディレクション、デザイン業務を行う。身体性あるいは現代における人と物の関係性を問い、様々な媒体での創作活動に力を入れている。Instagram: @junyamaejima |












