福田里香「花木のような茶菓子を愛でる、白い器。」私が器を使うなら vol.043
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使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。
煎茶堂東京オンラインで販売している器やカトラリーを、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。
花木のような茶菓子を愛でる、白い器。

この花は梅花? 桃花? 桜花? 野薔薇? それともりんごの花?まるで満開の花木のよう。それとも山全体をいちめんの開花で覆い尽くした花山でしょうか?
器に余白を残して品よく盛り付けるのが菓子盛りの定番ですが、たまには無邪気に溢れそうなほど盛り付けるのも楽しい。
畠山雄介(はたけやま•ゆうすけ)さんの白いボウルに「御あられ処 さかぐち」のあられ3種類を天こ盛りにしてみました。ピンクの小花は酸味を利かせた梅風味の「小梅」。梅味ですから梅花を模した造形ですが、桃や桜、野薔薇、りんごの花にも見立てられるのは、花びらが5弁だからです。
どれもバラ科の植物なので、いわば姉妹のような花々と言えます。ほんのり甘い緑の大玉は抹茶風味の「宇治の友」、白生地に緑の斑点が飛んでいる小玉は青のり風味の「玉しぶき」です。

斜め上から見たところ。
左:「カフェオレボウル」高さ約7cm、直径約11.5cm
真ん中:「丸カップ S 」 高さ約6.5cm、直径約7.5cm
右:「丸ソーサー豆皿 S 」 高さ約2cm、直径約10cm
畠山さんの器は、洋食器のフォルムをベースにしていますが、日本茶を注いでもよく似合う柔らかな白。「丸ソーサー豆皿 S 」は取り皿として使ってもかわいい。

ひっくり返して底面を見たところ。高台はどれも端正な削りで美しい。

九段の「御あられ処 さかぐち」は、デパートなどへの出店が一切ない名店として有名ですが、じつはオンラインショップがあるのをご存知ですか?ご贈答として人気の詰め合わせ商品は約60種類、それに加えて21種類もの小袋をバラ売りしてくださっています。なんてやさしいんだ。
すっぱい梅味、甘い抹茶味、磯の香りの青のり味という3種のあられの盛り合わせに合わせた緑茶は、煎茶堂東京の「058 はるみどり」。浅蒸し製法で仕上げた鹿児島県薩摩のシングルオリジンです。やさしく澄み渡った旨みは、口中を春にそよぐ清風のように通り抜けます。
今回使用した器
今回使用したお茶
さかぐち「宇治の友」「玉しぶき」「小梅」


真ん中:青のり風味の「玉しぶき」
右:梅風味の「小梅」
| 価格 | 宇治の友 100g 630円(税込) 玉しぶき 100g 560円(税込) 小梅 100g 560円(税込) |
| 販売期間 | 通年 |
| 販売場所 | 〒102-0073 東京都千代田区九段北4丁目1−5 ほか、オンラインでも購入可能 |
| TEL | 03-3265-8601 |
| 営業時間 | 平日 9:30-19:00 土曜 9:30-17:00 日曜、祝日 定休 |
| URL | sakaguchi-arare.com |
福田里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda











