凛として、やわらかく。タナカシゲオさんの器

凛として、やわらかく。タナカシゲオさんの器

もともと骨董が好きなタナカさん。器を集めているうちに、「自分でも作ってみたい」と思うようになったのが、陶芸をはじめたきっかけだそう。誰かに師事するのではなく、本を読み、窯屋さんに足を運び、構造を教わりながら、自分の手で一つひとつ確かめるように学んできたといいます。

好きな李朝や桃山の器を手がかりに、かたちや佇まいを模してみたり、少し自分なりの解釈を加えたり、時にはそぎ落としてみたり。誰かに教わったものではないからこそ、そこに生まれる「余白」が、独自の味わいとなって器に表れているのかもしれません。

何百年という時を経ても美しさを失わない器に触れるとき、その背景にある土や水、火、植物、そして人の手ーー「自然」と「時間」に対する畏敬の念が生まれる、といいます。

そんな気持ちが込められた、タナカさんの器。その奥に流れる、静かな愛情を、ぜひ感じてみてください。

会話が弾む愛らしさ「堅手耳坏(約30ml)」「堅手耳盃(約60ml)」

やや灰色みを帯びた、砂混じりの釉薬が生み出す景色。「堅手耳坏(約30ml)」「堅手耳盃(約60ml)」は朝鮮の李朝時代の陶磁器をモチーフにしています。

丸みを帯びた素朴なかたちに、ノコギリ状の耳(持ち手)がそっと添えられ、持ちやすさと装飾性の両方をそなえた、小さな遊び心が感じられるつくり。

その佇まいは、どこか愛嬌があって、ひとつまたひとつと、つい集めたくなってしまうような魅力があります。

サイズは2種類ございます。「盃」はたっぷりのお茶を飲みたいときに。「坏」はゆっくりと長く楽しみたいときに。自然と会話が弾むような、和やかなひとときを生んでくれるはずです。

やさしい白と静かな陰影「白瓷高台面取鎬杯(約20ml)」「白瓷高台面取盃(約60ml)」

やわらかな白の中に、ほんのりと青みを帯びた色調の「白瓷高台面取鎬杯(約20ml)」「白瓷高台面取盃(約60ml)」。手に取ると、外側に施された線刻が光を受けて陰影をつくり、どこかリズムのある表情を見せてくれます。

内側はつるりとなめらかな肌合いで、注いだお茶の湯色が美しく映えるつくり。色や揺らぎまでも引き立ててくれます。

ひと回り小ぶりな「茶杯」のご用意もあります。ゆっくりと味わうことで、一煎目、二煎目……とお茶の表情の変化をお楽しみください。

白の静けさを手のひらに。「白瓷耳坏(約20ml)」「白瓷耳盃(約50ml)」

小ぶりな盃の左右に、そっと添えられたふたつの「耳」。タナカさんが手がける「白瓷耳坏(約20ml)」「白瓷耳盃(約50ml)」は、均整の取れたかたちと、白瓷のなめらかな光沢が相まって、静かで凛とした佇まいを見せてくれます。

「耳盃」とは、器の両側に小さな取っ手状の突起がついた意匠のこと。古くは酒器や儀礼具として用いられた形で、現在ではその造形の美しさから、お茶の場や日々の食卓でも用いられています。

白瓷の澄んだ光沢は、注いだお茶の色や光を美しく引き立ててくれます。香りのよいお茶を、ゆっくり味わいたいときにぴったり。

静かに過ごすひとときに寄り添いながら、食卓にも自然になじむタナカさんの茶器。和洋問わず、さまざまな場面で使える懐の深さも魅力です。

サイズ違いの2種類をご用意しています。それぞれのかたちに、それぞれの心地よさがあるので、日々の中で思い思いの楽しみ方を見つけてくださいね。

清らかな空気をまとう「白瓷高杯」

すっと立ち上がる高台と、静かな光沢をたたえた白瓷の器肌。タナカさんの「白瓷高杯」は、神前の供物や儀式に用いられる伝統的なかたちをもとにしていますが、現代の暮らしにも馴染み、もっと自由に楽しむことができる器です。

たとえば、熱いお茶を一杯、ゆっくり味わう器として。あるいは、小さな菓子や果物を美しく盛りつけて、目にも楽しいひと皿に。白の余白があるからこそ、使い方の幅がぐっと広がる、そんな器です。

日々の中に、そっと凛とした気配を添えてくれる高杯。用途にとらわれず、自由な発想でお楽しみください。

やさしい藍にふれる「青花秋草文坏(約40ml)」「青花秋草文盃(約70ml)」

澄んだ白磁に、藍一色で描かれた秋草の文様がそっと揺れる「青花秋草文坏(約40ml)」「青花秋草文盃(約70ml)」。「青花秋草文」とは、コバルト顔料を用いて磁器に絵付けされた草花文様のこと。藍のにじみと筆致の柔らかさが、どこかもの静かで、やさしい雰囲気を漂わせています。

控えめな高台とゆるやかに立ち上がる口縁のかたちは、美しくありながら、手に取るたびにどこか親しみを覚えます。

こちらはサイズ違いのご用意があります。大きめの「盃」はお茶やお酒をたっぷりと楽しむために。小ぶりな「杯坏」は繊細な味わいをゆっくりと味わいたいときにおすすめです。

包み込みたくなる「白瓷丸茶壷」

まるみを帯びたシルエットに、つややかな白瓷がやさしく光をまとう「白瓷丸茶壺」。「白瓷(はくじ)」とは白く澄んだ釉薬で焼き上げた磁器のこと。

潔く無駄のない造形ながら、手のひらにしっとりとおさまる温もりがあり、使うたびに気持ちを静めてくれます。

やや高めに設けられた胴と、きゅっと結ばれた注ぎ口のバランスが美しく、湯の切れも心地よい。

小ぶりながらも、必要な分だけを丁寧に淹れるという所作を誘い、日々の喧騒から離れて、ほんのひととき心を整えるような時間をもたらしてくれます。

蓋の摘みもほどよく厚みがあり、指にしっかりとかかるのが嬉しい設計。釉薬の微かなムラや、素地の表情には手仕事の味わいがにじみ出ており、長く寄り添いたくなる魅力があります。

所作を美しく整える「白瓷丸片口」

すっと伸びた口先と、ころんとした丸みを帯びた胴の対比が美しい、小ぶりな「白瓷丸片口」。白瓷ならではの、静けさをたたえた光沢が、凛とした気配を漂わせます。

お茶を茶杯や湯呑みに注ぐ前に一度この片口に移すことで、味を均一に整え、熱すぎる湯を適温に冷ますという、お茶の時間における大切な役割を果たします。

釉薬のたまりや薄れに、焼きものの自然なゆらぎがあらわれ、潔いシルエットのなかに、どこか柔らかな気配を感じさせます。

お茶の温度を整えるだけでなく、酒器としてもどうぞ。使い道にとらわれず、日々の所作にやさしく馴染む、しなやかな器です。

ぬくもりと遊びごころ。「堅手縦急須」

素朴な佇まいの中に、どこか凛とした印象を宿す「堅手縦急須」。やわらかな手仕事の温もりに、鋭角的なデザインがさりげなく調和し、静かで洗練された存在感を放ちます。

釉薬は、淡い灰白色のマットな質感。光を抑えた表情が、落ち着きのある空気をまとわせ、使うほどに愛着が深まります。

高さのある形状は、茶葉がゆるやかに対流しやすく、香りや旨味をしっかりと引き出してくれるつくり。茶こしがついているため、茶葉をそのまま入れても、注ぐときに中身が出にくく、手間なく美味しいお茶を楽しめます。

日常に咲く器「白釉リブ小鉢」

まるで花びらや雲を思わせる、やわらかなかたちが印象的な「白釉リブ小鉢」。ふんわりとした輪郭に、どこかやさしい気配が宿っています。

ほどよい深さがあるので、水まんじゅうや練り切りなどの和菓子はもちろん、ナッツやドライフルーツを少し添えるのにもぴったり。和洋を問わず、さまざまな場面でお使いいただけます。

食卓では料理やお茶菓子を引き立て、時には小物をそっと受けとめる器として。どんなものを入れても自然に馴染み、暮らしの中にさりげない美しさを添えてくれます。

手にした人の感性で、自由に、気ままに楽しんでいただける一品です。

やわらかな炎と、ひとときの静寂「李朝灯火器形アルコールランプ」

ぽってりとしたフォルムがどこか愛らしく、手のひらにころんと収まる小ぶりなサイズ感の「李朝灯火器形アルコールランプ」。

見た目の可愛らしさだけでなく、機能面にも優れており、小さな器ながらもお茶やお湯の温度をしっかりと保つことができます。

水を注いで火にかけると、ゆらゆらと揺れる湯の温まり方にも味わいがあり、見ているだけで心が穏やかに。取っ手が付いていることで扱いやすさが増すだけでなく、日常の景色にもすっとなじみ、自然な統一感を生み出してくれます。

ポットウォーマーとしてだけでなく、テーブルの灯りとしてもお使いいただけます。同じ瞬間が二度とないその揺らめきが、特別なお茶のひとときをそっと彩ってくれることでしょう。

タナカシゲオさんの作品

フードスタイリスト・鈴木愛

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040 SHIZU7132 静7132
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055 TSUYUHIKARI TAKEO つゆひかり 武雄
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