やさしい白が手に馴染む。後藤義国さんの中国茶器「縞茶壺」と「縞蓋碗」
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益子で作陶する後藤義国さんの器には、白一色とは思えない奥行きがあります。素地を削って生まれる鎬の陰影、やわらかく光を受け止める釉薬。和にも洋にも寄り添う佇まいは、日々の「お茶の時間」を少しだけ特別にしてくれる存在です。
今回は、後藤さんの作品の中でも中国茶器として人気の「縞茶壺」と「縞蓋碗」をご紹介します。

手のひらサイズの愛らしさ。「縞茶壺」

ころんと丸みのあるフォルムに、細かい鎬がリズミカルに刻まれた「縞茶壺」。小さな器ですが置くだけで空気が柔らかくなるような、静かな存在感があります。白釉はややクリームがかったやさしい色味で、黒い茶海や木のトレイと合わせると、より凛とした表情に。

実際に持つと、「小さいのに扱いやすい」ことがすぐに分かります。注ぎ口の角度、持ち手の丸み、蓋の収まりのよさ。細部の調整が行き届いているから、初心者でも迷わず使えるのです。

内側はふくらみのある形で茶葉がしっかり開き、少量のお茶を丁寧に淹れたいときにぴったり。緑茶や烏龍茶、香りを楽しむタイプのお茶と相性がよく、日々の小さな茶時間に寄り添ってくれます。
湯気のたちのぼりまで美しい。「縞蓋碗」

縞蓋碗は、蓋・碗・受け皿の三つが一体となったお茶の道具。横から見ると、鎬の縞模様が上下につながり、まるでひとつの花を思わせる伸びやかな造形が魅力です。

蓋のつまみの高さが絶妙で、熱を逃がしすぎず、持ちやすい。開口が広く、茶葉が湯の中で揺れる様子がよく見えるのも、蓋碗ならではの楽しみです。

受け皿には三か所に小さな凹みがあり、持つと指先が自然にフィットします。意匠としての美しさと、道具としての使いやすさが同居する、後藤さんらしいバランス感覚が光ります。
白い釉薬は柔らかい発色で、木のトレイや麻布のランチョンマットなど、素材を選ばず馴染みます。
普段使いのためにつくられた、美しい“立ち姿”
後藤さんが大切にしているのは「立ち姿のきれいな器」。どの角度から見ても端正に見えるよう、ボディの張りや口縁の形を丁寧に調整しているといいます。
普段使いの器としての気負いのなさと、美しい工芸品としての品格。その両方をそなえた器だからこそ、毎日の暮らしの中で自然と手が伸びるのです。

日々のお茶の時間を心地よくしてくれる、小さな相棒のような「縞茶壺」と「縞蓋碗」。和でも洋でも、季節が変わっても馴染んでくれる後藤さんの白の器を、ぜひ暮らしの中で楽しんでみてください。











