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【試飲茶会】2023年12月販売のシングルオリジン煎茶2種を飲み比べてみました!

2023年12月20日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は60種類以上(2023年12月時点)。その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。

今回は、2023年12月から販売を開始するシングルオリジン煎茶2種をご紹介!
煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

004 やぶきた やめ(福岡県産)

販売時期 12月〜1月
特徴 凝縮された出汁のような旨味はまるで玉露。低めの温度で甘味ととろみを出して特別な一杯を。

047 釜炒りはるもえぎ(鹿児島県産)

販売時期 12月〜1月
特徴 はるもえぎの美しい茶葉がそのまま楽しめる釜炒り茶。軽やかで香ばしく、品種特有の甘みが味の奥に潜む。

小野寺:
「おはようございます。12月、いよいよ年末ですね」

四本:
「今月は2種類、鹿児島県の釜炒り茶と福岡県八女のお茶です。どちらも久しぶりの登場です」

小野寺:
「釜炒り茶も八女のお茶もファンの方が多いです。特徴もそれぞれ違うので飲み比べるのが楽しみですね」

四本:
「今回は釜炒り茶から淹れていきましょうか。今年は釜炒り茶も数品種を取り扱ったので、釜炒り茶ファンの方も増えたのではないでしょうか」

釜炒りの香ばしさとはるもえぎの甘みに癒されます。「047 釜炒りはるもえぎ」

小野寺:
「今月取り扱うのは『 047 釜炒りはるもえぎ』です。『 001 はるもえぎ』とは品種が同じなので、製法の違いを飲み比べることもできますね」

四本:
「釜炒り茶は苦渋みが出にくいので、熱めに淹れてもいいですよ。茶葉もクリンとした形状で可愛らしいです」

小野寺:
「寒い日にいただく温かい一杯、楽しみですね…! 先ほども少し話しましたが、今年は『 052 さえあかり』と『 059 釜炒りかなやみどり』、別の品種の釜炒り茶の取り扱いもありましたね」

四本:
「釜炒り茶の飲み比べもしたいです。釜炒りの茶葉はほんのり茶色いこともありますが、今回の『 047 釜炒りはるもえぎ』は緑色ですね。そして乾燥の状態の茶葉の香りに『はるもえぎ』を感じます!」

小野寺:
「ほっこり穀物感があります。でもしっかりと釜炒り特有の香りがあります。それでは淹れていきましょうか。今回は少し高めで、一煎目は80℃のお湯を120㎖注いで1分待ちます」

四本:
「お湯を注いでからも『はるもえぎ』の香りを感じます。『052 さえあかり』とも『 059 釜炒りかなやみどり』とも違いますね」

小野寺:
「『052 さえあかり』はカラッと甘さが際立っていました。今回の『047 釜炒りはるもえぎ』は甘みだけではなく旨みの要素も感じます。」

四本:
「香りに重たさがあるような印象です。また『 059 釜炒りかなやみどり』は『かなやみどり』の独特な風味がしました。品種の違い、改めて面白いですね。そしてあっという間の1分です」

小野寺:
「水色がきれいです。『 052 さえあかり』よりも水色が濃いのではないでしょうか。香りもいいですね! 栗を蒸したときのような香りがします。いただきます」

四本:
「美味しい…。『 001 はるもえぎ』と比べると軽い印象ですが、味わいにしっかりと『はるもえぎ』を感じます。甘みと旨みも感じる釜炒り茶。『 001 はるもえぎ』ファンの方は是非飲んでいただきたいです!」

小野寺:
「温かく淹れましたが、冬に良いですね。一煎目80℃で淹れてこんなにも甘みと旨みを味わえるということは、もう少し熱めでも良いかもしれません。ホッとします…。味わいはしっかりありながらも釜の香りでサッパリしている印象です」

四本:
「一煎目はあっという間に飲んでしまいました。熱くても苦みは出にくいので、温度のことなど考えすぎずに淹れられるのも良いですね。二煎目は85℃で10秒ほどです」

小野寺:
「淹れたての茶葉がホカホカしています。さらに釜香も感じられる気がします」

四本:
「一煎目の方が『はるもえぎ』を感じました。二煎目は釜香の中に甘みと旨みがあるような…香りだけで既に美味しいです。煎を重ねての変化があります」

小野寺:
「味わいもスッキリと、そして釜炒り特有の香ばしさがより出てきました。改めて寒い日にいただきたい一杯です。ぬくぬくと温まりながら少しずつ飲み進めたいです。茶葉も開いて、本当にホカホカとしています」

四本:
「二煎目で温度をあげましたが苦みもほとんどありません。二煎目を淹れた後の茶葉の香りが少し苦みを含んでいる気がしたのですが。温かさと共に、スーッと身体に染み渡っていきます。このお茶は何と合わせましょうか。お茶単体でも楽しめますが12月なのでシュトーレンなどどうでしょうか」

小野寺:
「少しずつつまみながらお茶を飲みたいですね。ご飯系でも良いと思います。以前『 052 さえあかり』で チーズサンドとペアリングしたときから釜炒り茶とチーズが私の中でリンクしています。あと、グラタンはどうでしょう。濃厚な味わいを熱々の釜炒り茶でサラーッと溶かしたいです」

四本:
「少しジャンクですが、フライドポテトのチーズソースがけなども美味しそう…。クリスマスパーティーに釜炒り茶、良いかもしれません。ナッツなどの香ばしさと合わせるのも良いですよね。三煎目の玄米茶にも期待してしまいます」

小野寺:
「水色は引き続き美しい黄金色です。釜炒り茶なので香ばしさも増しているように感じます。釜炒り茶や『 006 ゆたかみどり 知覧』などの香ばしいお茶の玄米茶が最近のマイブームです」

四本:
「そして改めてクリーム系のケーキよりもシュトーレンなど少しずつ噛みしめるようなものと合わせたいと思いました。身体もすっかりポカポカです」

小野寺:
「意外とフライドチキンとも合うかもしれません。口の中をサッパリさせてくれて、合わせるものを立ててくれると思いますよ。このお茶は主役にもなれるのに、横で寄り添ってもくれますね」

四本:
「なんだか二煎目より三煎目の玄米茶の方が味わいをしっかり感じます。二煎目の方が後味までスッキリ、玄米茶は後味にもまろやかさを感じます。見事に三変化するお茶。寒さと一緒に堪能したいです」

「047 釜炒りはるもえぎ」の味わいノート

・一煎目、『はるもえぎ』の甘さやほっこりとした穀物感を感じる。甘みと旨みも感じる釜炒り茶。
・二煎目、釜香の中に甘みと旨みがある。味わいもスッキリ、釜炒り特有の香ばしさがより出てくる
・玄米茶、釜炒り茶なので香ばしさも増している印象。後味にまろやかさを感じる
・クリスマスにシュトーレンやフライドチキン、チーズサンドやグラタン、フライドポテトのチーズがけとも合わせたい

玉露や抹茶を想わせるような濃厚な旨みと香り。「004 やぶきた やめ」

小野寺:
「今月2種類目のお茶は福岡県八女の『 004 やぶきた やめ』です。こちらもファンの方が多い品種ですね。今年からは『 抹茶 おくみどり』の取り扱いも始まりましたが、今回のお茶と同じ美緑園製茶さんのお茶です」

四本:
「茶葉も見てください。緑が鮮やかです。そして良い香り…。甘めの香りで旨みも感じられます」

小野寺:
「『やぶきた』は日本で一番作られている品種です。高知県産の『 060 やぶきた 仁淀川』や大分県産の『 056 やぶきた 臼杵』との飲み比べもできますね」

四本:
「今回は基本のレシピで淹れていきましょう。70℃のお湯を120㎖注いで1分20秒待ちます」

小野寺:
「お湯を注いでからも旨みの香りがします。茶葉もふかふかとしていますね。先ほどの釜炒り茶は洋のものとも合わせたいですが、このお茶は和のものに合わせたいかな…12月なので、お鍋でしょうか」

四本:
「こたつに蜜柑とこのお茶、というのも良いと思いますよ。でもまずはお茶の味わいを満喫しましょう」

小野寺:
「香りはずっと甘みと旨みを感じますね。いただきます。……味わいも甘みと旨みが強いです。味わいも香りも濃厚です」

四本:
「飲めば飲むほどに旨みを感じます。後味にも旨みを感じますし、むしろ余韻が口の中で増幅しているようにも感じます。先ほどカラッとした釜炒り茶を飲んだから余計そう感じるのかもしれません」

小野寺:
「とろみもありますし、旨みの濃厚さを存分に味わえます。今月の2種類はまた特徴が全然違って比べる面白さがありますね。

004 やぶきた やめ』は味わいとしては旨みが強くて、甘みは鼻に抜けていくような印象です。でも青々しさがあって、温度が落ち着いてくると苦みも感じられて…色んな顔を見せてくれますね」

四本:
「70℃でこの旨みがあるので、もっと低い60℃などで淹れてみたらどうなるでしょうか。水出しなど色々試してみたくなりますね。口の中が旨みで満たされています。茶葉の緑もきれいですね」

小野寺:
「玉露かと思うような旨みと、少し抹茶を感じるような風味。味わいと香りの方向性が似ていると思います。このお茶、今年は特に個性を感じるような印象でした」

四本:
「以前紹介した『 061 てんみょう』も抹茶のようだと表現されていましたね。お茶自体の味わいは違いますが、香りなどでリンクする部分があると思います。二煎目も淹れていきましょう。80℃のお湯を注いで10秒ほどです」

小野寺:
「二煎目を注いだ瞬間に、抹茶の香りを感じました。二煎目の水色はより濃く、鮮やかです。二煎目も美味しい…」

四本:
「少し苦みも出てきましたね。一煎目との対比が面白いです。一煎目が甘みと旨みだったので、二煎目の苦みが際立ちます。水色の変化に加えて、温度低いと甘みと旨み、温度高いと苦渋みという味わいの変化が教科書通りに味わえるお茶ですね。茶葉も緑が濃いですね」

小野寺:
「先ほどの『 047 釜炒りはるもえぎ』も煎を重ねての変化があったので、今日はもう5種類目のお茶を飲んでいるような気分です(笑)。口の中に残る余韻も煎を重ねて違いますね。

二煎目は苦みと青々しさが残ります。そしてこのお茶はあんこなど、和のものと合わせたいです。大福も良いですが、あんこを頬張りたいのできんつばや最中が良いかもしれません」

四本:
「本当に余韻が広がりますね。『 047 釜炒りはるもえぎ』の余韻が短めだったのでよりそう感じるのかもしれません。ご飯系も良いと思います。お刺身などお魚とも良いなと。お醤油との相性も良いはずです。お茶だけでも満足感がある一杯ですが、定食にお茶を添えたら嬉しくなってしまいますね」

小野寺:
「ご飯にお漬物、豚汁の定食とも美味しそう…。豚肉の脂の甘さと合いそうです。お米とも合うので玄米茶も美味しいはず…! 三煎目は玄米茶です」

四本:
「三煎目も水色が鮮やかです。そして玄米の香ばしさ、良いです」

小野寺:
「三煎目は味わいがスッキリしてきますね。また二煎目とも印象が違います。二煎目は結構しっかりとしていましたが。余韻として残るのは玄米、お米の甘さです。これまた三変化!」

四本:
「こうやって比べていくと、釜炒り茶で淹れる玄米茶は香ばしさがより味わえますね。三煎目、この香ばしさと最中を合わせたいです。香ばしさのペアリング。口の中で最中の皮をジュワッとさせたいです」

小野寺:
「最後まで満足感があります。そういえば今年最後の試飲茶会ですね! 1年の最後を飾るのにピッタリの2種類ではないでしょうか」

四本:
「2023年も色んなお茶を淹れましたが、来年も引き続き沢山のお茶と出会いたいですね。本年もありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願いいたします!」

小野寺:
「今年も本当にありがとうございました。2024年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします!」

「004 やぶきた やめ」の味わいノート

・一煎目、味わいも甘みと旨みが強い。味わいとしては旨みが強くて、甘みは鼻に抜けていくような印象。
・二煎目、少し苦みも出てくる。一煎目との対比が面白い。
・玄米茶、味わいがスッキリしてくる。二煎目とも印象が違う。余韻として残るのは玄米、お米の甘さ。
・大福やきんつば、最中などの和のお菓子、お刺身など魚料理、ご飯にお漬物と豚汁の定食などと合わせたい

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色々な種類のお茶が気軽に楽しめます。

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